富士住建のエアコンは標準装備がすごい！機種や評判を徹底解説

マイホーム計画において、快適な室内環境を実現するために欠かせないエアコン。

特に、注文住宅を検討している方にとって、どのような設備が標準で含まれているのかは非常に重要なポイントではないでしょうか。

「完全フル装備の家」をコンセプトに掲げる富士住建では、暮らしに必要な多くの設備が標準仕様となっていますが、富士住建のエアコンについては、その内容が気になるという方も多いはずです。

具体的に何台のエアコンが標準で付いてくるのか、メーカーはどこでどのような機種が選べるのか、部屋の広さに合わせた畳数は適切なのか、といった点は事前にしっかりと把握しておきたいところです。

また、標準仕様だけでなく、より高性能なモデルへのアップグレードは可能なのか、その際の追加料金はどのくらいかかるのか、そして実際に導入した人たちの評判はどうなのか、という点も気になります。

さらに、近年注目を集めている全館空調との違いを理解し、どちらが自分のライフスタイルに合っているのかを比較検討することも、後悔しない家づくりのためには不可欠です。

この記事では、そうした富士住建のエアコンに関するあらゆる疑問や不安を解消するため、標準装備の詳細からオプション、評判、そして導入における注意点まで、網羅的に詳しく解説していきます。

富士住建のエアコンの標準装備を徹底解説

富士住建の「完全フル装備の家」というコンセプトは、家づくりにおける施主の負担を軽減し、入居後すぐに快適な生活をスタートできる点で多くの支持を集めています。

その充実した標準装備の中でも、特に生活の快適性を大きく左右するのがエアコンです。

一般的に、ハウスメーカーで家を建てる際にはオプション扱いになることが多いエアコンですが、富士住建ではこれも標準装備に含まれているのが大きな魅力と言えるでしょう。

この章では、富士住建のエアコンの標準装備について、その具体的な内容を一つひとつ詳しく掘り下げて解説していきます。

これから富士住建で家づくりを検討されている方はもちろん、現在商談を進めている方も、標準装備のエアコンについて正しく理解することで、より納得のいく家づくりが可能になります。

標準装備に含まれる内容とは

まず最初に、富士住建のエアコンにおける「標準装備」が具体的に何を指すのかを明確にしておきましょう。

単にエアコン本体が提供されるだけではなく、快適な住環境を実現するための関連工事も含まれている点がポイントです。

富士住建の標準装備には、エアコン本体の価格に加えて、設置に伴う基本的な工事費用も含まれています。

これには、室内機と室外機の設置作業、室内機と室外機を繋ぐ冷媒配管の敷設、そして配管を覆う化粧カバーの取り付けなどが該当します。

化粧カバーは外壁の色に合わせて選ぶことができるため、家の外観を損なうことなく、すっきりと美しい仕上がりを実現可能です。

このように、本体価格から基本的な設置工事までが一式となっているため、後から追加で高額な工事費用が発生する心配が少なく、資金計画を立てやすいという大きなメリットがあります。

ただし、建物の構造や室外機の設置場所によっては、標準工事の範囲を超えてしまうケースも考えられます。

例えば、配管を長く延長する必要がある場合や、特殊な場所に室外機を設置する場合（壁面設置や屋根置きなど）は、別途オプション料金が必要になる可能性がありますので、設計段階でしっかりと確認しておくことが重要です。

標準で付いてくるエアコンは何台か

富士住建の大きな特徴の一つとして、標準で設置されるエアコンの台数が挙げられます。

多くのハウスメーカーでは1台か2台、あるいは全く付いていないのが一般的ですが、富士住建ではなんと、最大で5台のエアコンが標準装備として提供されます。

この「最大5台」という点がポイントで、家の大きさや部屋数に関わらず一律で5台付いてくるわけではありません。

正確には、エアコンの性能や対応畳数に応じて設定された「ポイント」の合計内で、自由に機種と台数を組み合わせるシステムになっています。

合計で260ポイントという持ち分が与えられ、その範囲内であれば最大5台までエアコンを選ぶことができる仕組みです。

例えば、リビングダイニングのような広い空間には対応畳数の大きい（ポイントが高い）モデルを1台設置し、寝室や子ども部屋などには標準的な（ポイントが低い）モデルを複数台設置するといった柔軟な選択が可能です。

このシステムにより、各家庭のライフスタイルや部屋の用途に合わせて、無駄なく最適なエアコン配置を実現できます。

将来的に子ども部屋として使う予定の部屋には、現時点ではエアコンを設置せず、その分のポイントをリビングのエアコンのグレードアップに使う、といった賢い選択もできるでしょう。

家全体の快適性を考えながら、自分たちに最適なプランを組み立てられる自由度の高さは、富士住建ならではの大きな魅力です。

採用されているメーカーはどこか

標準装備で提供される製品となると、その品質やブランドも気になるところです。

富士住建で標準採用されているエアコンのメーカーは、高い技術力と信頼性で定評のある三菱電機です。

三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰」シリーズは、省エネ性能の高さや快適機能の豊富さで市場でも高い人気を誇っており、多くの方がその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

家電量販店などで一般的に販売されている信頼の国内メーカー品が標準で付いてくるというのは、非常に安心感があります。

ハウスメーカーによっては、あまり馴染みのない海外メーカーの製品や、住宅設備専用の廉価モデルが採用されているケースもありますが、富士住建の場合はその心配がありません。

霧ヶ峰シリーズは、長年にわたって日本の多様な気候や住環境を研究し開発されてきた製品であり、日本の夏は蒸し暑く、冬は乾燥するといった特有の環境下でも、高いパフォーマンスを発揮してくれます。

また、万が一の故障やトラブルの際にも、国内にサービス拠点が多く、迅速なアフターサポートが期待できる点も大きなメリットと言えるでしょう。

家の快適性を長期間にわたって支える重要な設備だからこそ、信頼できるメーカーの製品が標準で採用されている点は、高く評価できるポイントです。

標準で選べるエアコンの機種

採用メーカーが三菱電機であることは分かりましたが、具体的にどのような機種が選べるのでしょうか。

富士住建の標準仕様では、三菱電機「霧ヶ峰」の中でも主にGVシリーズがベースとなっています。

このGVシリーズは、霧ヶ峰シリーズにおけるスタンダードモデルに位置づけられており、基本性能がしっかりとしたコストパフォーマンスに優れた機種です。

具体的には、以下のような特徴を持っています。

これらの機能は、日々の快適な暮らしを送る上で十分な性能と言えるでしょう。

前述のポイントシステムを利用すれば、このGVシリーズを複数台設置するだけでなく、より上位のシリーズにアップグレードすることも可能です。

例えば、AXVシリーズやBXVシリーズ、さらには最上位モデルのZシリーズなども選択肢に入ってきます。

上位シリーズになるほど、AIによる高度な運転制御や、よりきめ細やかな気流コントロール、省エネ性能の向上といった付加価値が加わります。

リビングなど、最も長く過ごす空間には上位機種を選び、快適性を追求するといった選択ができるのも、このシステムの面白いところです。

対応する部屋の畳数の目安

エアコンを選ぶ際に最も重要な要素の一つが、設置する部屋の広さに合った「対応畳数」を選ぶことです。

富士住建では、この点もしっかりと考慮されており、それぞれの部屋の広さに応じた適切な畳数のエアコンが標準で割り当てられます。

例えば、LDK（リビング・ダイニング・キッチン）のような20畳近い広い空間には14畳用や18畳用といったパワフルなモデルが、一方で6畳程度の子ども部屋や寝室には6畳用のモデルが基本となります。

これは、設計段階で作成される図面に基づいて、富士住建側で適切な機種をあらかじめプランニングしてくれるため、施主が自分で複雑な計算をする必要はありません。

もちろん、施主の希望があれば変更も可能です。

「リビングは吹き抜けがあって天井が高いから、少し大きめの能力のエアコンにしておきたい」「西日が強く当たる部屋なので、ワンランク上の畳数のモデルが安心」といった個別の要望にも柔軟に対応してもらえます。

家の断熱性能や窓の大きさ、日当たりの条件なども考慮しながら、最適な一台を選ぶことが、後々の電気代の節約や快適な室温維持に繋がります。

以下に、一般的な部屋の広さと推奨されるエアコンの畳数の目安をまとめましたので、参考にしてください。

部屋の広さ（畳）	推奨されるエアコンの畳数	主な用途
6畳～8畳	6畳用	子ども部屋、寝室、書斎
8畳～12畳	8畳用～10畳用	主寝室、広めの個室
12畳～18畳	12畳用～14畳用	リビング、ダイニング
18畳以上	18畳用以上	LDK、吹き抜けのある空間

富士住建の標準仕様をうまく活用し、各部屋に最適なエアコンを計画的に配置することで、一年を通して快適で経済的な暮らしが実現できるでしょう。

富士住建のエアコンのオプションと評判

富士住建のエアコンが、標準装備でありながら非常に充実した内容であることをご理解いただけたかと思います。

しかし、家づくりにおいては「もっとこうしたい」というこだわりや、さらなる快適性を求める声が生まれるのも自然なことです。

標準仕様が基本でありながらも、施主の多様なニーズに応えるための選択肢、すなわちオプションが用意されているかどうかも重要なポイントになります。

この章では、富士住建のエアコンにおけるオプション、特に性能を向上させる「アップグレード」の可否や、それに伴う追加料金について詳しく解説します。

さらに、実際に富士住建で家を建て、標準またはアップグレードしたエアコンを使用しているユーザーのリアルな評判や口コミを集め、そのメリット・デメリットを探ります。

また、個別エアコンと対比されることの多い「全館空調」との違いや、どちらを選ぶべきかの注意点、そして最終的に後悔しないためのチェックポイントまで、一歩踏み込んだ情報をお届けします。

アップグレードは可能か

結論から言うと、富士住建のエアコンはアップグレードが可能です。

標準仕様で用意されている三菱電機「霧ヶ峰」のGVシリーズは、基本的な性能を十分に満たしたコストパフォーマンスの高いモデルですが、より高い省エネ性能や、高度な快適機能を求める方も少なくありません。

富士住建では、そうしたニーズに応えるために、同じ三菱電機の霧ヶ峰シリーズ内で上位モデルへの変更を認めています。

これは、前章で触れた「ポイントシステム」を活用することで実現します。

標準仕様のGVシリーズよりもポイントの高い上位機種（例えば、AXVシリーズ、BXVシリーズ、JXVシリーズ、あるいは最上位のZシリーズなど）を選択することで、性能をアップグレードできます。

このアップグレードは、5台すべてを上位機種にする必要はなく、特定の1台だけを変更することも可能です。

例えば、「家族が最も多くの時間を過ごすLDKのエアコンだけは、AI機能やフィルター自動お掃除機能が付いた最上位モデルにしたい」「寝室は静音性の高いモデルにこだわりたい」といった、部屋の用途やこだわりに合わせた柔軟なカスタマイズができます。

このように、標準装備という安心感をベースにしながらも、こだわりたい部分にはしっかりと投資できる選択肢が用意されている点は、施主にとって大きなメリットと言えるでしょう。

アップグレード時の追加料金について

アップグレードが可能であるとなると、次に気になるのがその「追加料金」です。

富士住建のエアコンアップグレードにおける追加料金の考え方は、非常にシンプルで明快です。

基本的には、標準機種（GVシリーズなど）のポイントと、選択した上位機種のポイントの「差額」が追加料金となります。

つまり、家電量販店でエアコンを買い替える際の、製品の価格差がそのまま追加費用になる、というイメージに近いでしょう。

例えば、6畳用のGVシリーズが52ポイントで、同じ6畳用の上位機種であるJXVシリーズが123ポイントだとします。

この場合、差額の71ポイント分が追加料金として発生します（1ポイントあたりの単価は契約時期等により変動する可能性があるため、要確認）。

この計算方法は非常に分かりやすく、施主側も予算の見通しを立てやすいという利点があります。

また、富士住建では住宅設備を大量に仕入れているため、個々のエアコンの価格（ポイント）も、市中の家電量販店で購入するよりも割安に設定されていることが多いようです。

そのため、アップグレードにかかる追加料金も、比較的リーズナブルに抑えられる傾向にあります。

ただし、注意点として、エアコンの能力（畳数）自体を上げる場合、例えば6畳用から10畳用に変更するようなケースでは、機種のグレードアップによる差額に加えて、能力アップ分の差額も上乗せされることになります。

どの機種にアップグレードすると、いくら追加料金がかかるのかについては、詳細な見積もりを依頼し、納得した上で決定することが大切です。

実際に導入したユーザーの評判

ここまで仕様や料金について解説してきましたが、実際に富士住建のエアコンを導入したユーザーはどのように感じているのでしょうか。

様々なブログや口コミサイトから、良い評判と気になる評判の両方を集めてみました。

良い評判・口コミ

気になる評判・口コミ

総じて、初期費用を抑えつつ信頼性の高いエアコンを家全体に設置したい、という方にとっては非常に満足度の高い仕様であると言えるでしょう。

一方で、メーカーや機種に強いこだわりがある方や、将来のメンテナンスコストを最優先に考える方は、他の選択肢とも比較検討する必要があるかもしれません。

全館空調との違いと注意点

近年、注文住宅において人気が高まっている設備に「全館空調」があります。

これは、家全体を一台の空調機で管理し、廊下や洗面所に至るまで、24時間365日快適な温度を保つシステムです。

富士住建の標準である個別エアコンと、この全館空調はどちらを選ぶべきか、悩まれる方も少なくありません。

両者の主な違いを以下の表にまとめました。

比較項目	個別エアコン（富士住建標準）	全館空調
初期費用	標準装備のため追加費用なし（アップグレード除く）	高額（一般的に150万円～300万円程度の追加費用）
快適性	部屋ごとの温度調整が可能。在室時のみ運転できる。	家中の温度が均一で快適。ヒートショックのリスクが低い。
電気代	使用する部屋・時間のみ運転するため、比較的安い。	24時間運転が基本のため、電気代は高くなる傾向がある。
メンテナンス	個別のフィルター清掃が必要。故障時は該当機種のみ交換。	定期的な専門業者によるメンテナンスが推奨される。本体故障時は全館が停止するリスクも。
柔軟性	部屋ごとに好きな温度・風量に設定できる。	部屋ごとの細かい温度調整が苦手な機種もある。

富士住建の個別エアコンを選ぶ際の注意点としては、全館空調のような「家全体の均一な快適さ」は得られないことです。

エアコンのない廊下やトイレは、夏は暑く冬は寒く感じられます。

一方で、全館空調を選ぶ際の最大の注意点は、やはり初期費用とランニングコスト、そして故障時のリスクです。

システムが大規模なため、万が一本体が故障した場合、家全体の冷暖房がストップしてしまう可能性があります。

ライフスタイルや価値観によって最適な選択は異なります。

「常に家全体が快適であることが最優先」という方は全館空調が向いているかもしれませんが、「初期費用を抑えたい」「使わない部屋まで空調するのはもったいない」と考える方にとっては、富士住建の標準である個別エアコンの仕様は非常に合理的で魅力的な選択肢と言えるでしょう。

後悔しないためのチェックポイント

富士住建のエアコンで後悔しないためには、契約前にいくつかの点をしっかりとチェックしておくことが重要です。

以下のポイントを参考に、ご自身の家づくりに役立ててください。

1. ライフスタイルと各部屋の利用頻度を考える

まず、自分たちの家族が、どの部屋で、どのくらいの時間を過ごすのかを具体的にイメージしてみましょう。

例えば、日中はほとんどLDKで過ごし、寝室は夜寝るときだけ、子ども部屋は子どもが大きくなるまであまり使わない、といった家庭も多いはずです。

そうであれば、LDKのエアコンは快適性の高い上位機種にアップグレードし、他の部屋は標準モデルのままにする、という判断ができます。

すべての部屋にハイスペックなエアコンは必要ないかもしれません。

2. 隠蔽配管のメリット・デメリットを理解する

前述の通り、富士住建では隠蔽配管が標準となることが多いです。

外観がスッキリするという大きなメリットがある一方で、将来のエアコン交換時に制約が出たり、費用が割高になったりする可能性があるというデメリットも存在します。

この点を設計担当者によく確認し、納得した上で採用するか、あるいはメンテナンス性を優先して露出配管を選択できないか相談してみるのも一つの手です。

3. 室外機の設置場所を確認する

エアコンの効率や家の外観、そしてお隣との関係にも影響するのが室外機の設置場所です。

設計図の段階で、5台（あるいはそれ以上）の室外機がどこに置かれるのかを必ず確認しましょう。

通路を狭くしてしまったり、寝室の窓のすぐ近くで運転音が気になったり、お隣の家の窓の正面に排気口が向いてしまったり、といったトラブルを避けるためにも、事前の確認は不可欠です。

4. 最終的な見積もりを入念にチェックする

アップグレードや特殊な設置工事を行う場合は、最終的にどのくらいの追加料金がかかるのか、詳細な見積もりを取りましょう。

「ポイントの差額」だけでなく、他に費用が発生しないか、項目を一つひとつ丁寧に確認し、不明な点は遠慮なく質問することが、後々の「こんなはずではなかった」という後悔を防ぎます。

理想の家づくりに富士住建のエアコンは最適か

それでは最後に、ここまでの情報を踏まえ、富士住建のエアコンがどのような人にとって最適なのかをまとめてみましょう。

結論として、富士住建のエアコンは、「家づくりの初期費用をできるだけ抑えながらも、信頼できる品質の設備を漏れなく揃え、入居後すぐに快適な生活を始めたい」と考える、コストパフォーマンスを重視する現実的なユーザーにとって、非常に最適な選択肢であると言えます。

標準で5台という圧倒的なコストメリットは、他のハウスメーカーにはない大きな魅力です。

また、三菱電機「霧ヶ峰」という信頼性の高い製品が採用されている安心感、そして必要に応じてアップグレードできる柔軟性も兼ね備えています。

一方で、特定のエアコンメーカーに強いこだわりがある方や、初期投資をかけてでも全館空調のシームレスな快適性を手に入れたいと考える方にとっては、他の選択肢を検討する余地があるかもしれません。

しかし、多くの家庭にとって、富士住建のエアコンの標準仕様は、満足度の高い家づくりを実現するための強力な武器となるはずです。

重要なのは、標準仕様のメリットを最大限に活かしつつ、自分たちのこだわりたいポイントには適切にオプションを活用することです。

この記事で解説したチェックポイントを参考に、ご自身の理想の家づくりと照らし合わせながら、最適なエアコンプランを検討してみてください。